〜 ファンレス電源計画 〜
そのときド素人は思いました
2002年の初夏のこと。ネット用PCを組もうとした私が思いました。
ネット用。つまり24時間フル稼動する可能性もあるマシン。そんなマシンが五月蠅くては眠れない。
ではなぜ五月蠅いのか? ファンである。CPU・電源に使われているファン。CPUはVIA C3を使うのでファンレス化できる。では電源ファンは?なんとかして電源もファンレスにできないだろうか?
・・・・・・・・そうだ!
CPUをファンレス化するときはデカイヒートシンクを使う。ならば電源にもデカイヒートシンクをつければ良いじゃないか!
ド素人がまたバカな計画を立て始めました…。
物資調達
さてさてデカイヒートシンクなんぞどこで調達するかというと現品.comです。
たまに掘り出し物があったりして楽しいお店です♪
今回調達したのは以下
『2重ぎざぎざで放熱効果大な放熱板』 \190 2個購入。
コレ、フィン1枚1枚に細かい溝が何本も掘ってあって表面積を広くしているみたい。結構な高級品なんじゃないの?ふつうのパーツ店で買ったら1つ\1000はすると思う。
『肉厚放熱板』 \110 2個購入。
よく見るとCPUヒートシンクらしい。横の溝に止め金具がピッタリ入るしフィンの四隅にファンを固定していたらしいネジ跡がある。冷えるんかいな?
(結局、今回は使いませんでした)
<番外>
『1000BASE対応LANコネクタ付きケーブル 50m』 \690 1個購入。
自分の好きな長さに切って使えるので便利。コネクタを付けて使用する。圧着ペンチも購入済み。
ところで現品さん、”NG”ってなんやねん!?赤文字だし・・・(不安)
今回の犠牲者さんの紹介
ATX電源 MAX250W Pen4未対応。通称「250W君」(笑)
以前購入したPCケースに着いていたヤツです。
なかなか綺麗に部品が配置されていますね。
手術しましょうね〜
手術道具さんたち。
まず、放熱板に張り付いている3端子レギュレーターを基盤から取り外す。
レギュレーターの足のハンダを吸い取り線で吸い上げる。全部取り外せたら20cmの線を各足にハンダ付けし、基盤上の元の場所に繋ぐ。レギュレーターをデカイ放熱板に固定して手術完了。
左下の銀色の放熱板が元々付いていたヤツ。
動作テストだッ
ショートしている箇所が無いか必要以上にチェック。電源関係は恐いからね…。
それでは実際にマザボに繋いで動作試験してみる。実験台になったマザボは押入に眠っていたABIT BX6。懐かしいSLOT1のセレロン400MHzを刺し、メモリを刺し、VGAカードも刺してCRTに繋ぐ。
それでは心臓バックバク。心拍数が非常に上がっている状態で迎える電源投入式。
え?何をしているのかって?もちろん電源スイッチをONにする瞬間ですよ。ただ電源スイッチがなかったので”ハサミ”でショートさしているダケです(爆)
ハサミスイッチでショートさした瞬間、ファンが回り出して……と思った瞬間!!
「 パンッ!!!! 」
鳴り響く破裂音。とっさに電源ケーブルを引っこ抜く私。電源基盤あたりを煙のようなものが漂った(と思った)
(°m°;)マズッ!!(滝汗)
しばし血の気が引く私。
・・・・・・・・ふぅ。火事にならなくて良かった(^^;
何が破裂したのかを調べるため電源基盤をくまなく調べる。とことん調べる。が、どこも異常無し。なじぇえ?どぼちてぇ? マザボも調べるが問題なし。?????全く分からない。
勇気を奮い起こし、もう一度電源を入れてみることに。
ドキドキしながらスイッチON!
「ブゥーン」
部屋の中に響くのはファンの音のみ。CRTにBIOS画面が表示され各チェックも無事終了。ん〜〜大丈夫みたいだ(汗)
使い物になるの?
Windows98を起動させてしばらくタイピングソフトなどで遊んでみる。
30分ほど経過して放熱版をさわってみるとなかなかに熱い。
最小パーツ構成でこれだけもの熱をもつということで今回のファンレス化改造計画は「失敗」(泣)
とてもじゃないが夏場をやり過ごせるとは思えない。それに破裂音のした電源を24時間使おうという気にもなれない(笑)
う〜ん、ここまでかかった時間、金は全て無駄だったというわけですね(泣)
これにて今回のファンレス化計画終了〜。
番外篇 その1
↑での実験終了後、電源ケーブルを抜こうとしたときに事件は起こりました。
「 パンッ!!!! 」
またもや鳴り響く破裂音。しかも今度は火花付き。今度は犯人が即判明しました。
ショートです。矢印の黒い部分が金属製で(プラスチックだと思っていた)これが電源の両端子を繋いでしまった、と。見事にハンダの山が吹き飛んでいます。でも、再度ハンダ付けし直したら無事動きました(驚き)
みなさん、素人が電源を改造するなんて馬鹿丸出しな行為はしないようにしましょう。死んでも知りませんよ。
番外篇 その2
その後の250W君の行方は…
ダンボールに詰められて押し入れ逝き(笑)
さらば250W君。ありがとう250W君。君の勇姿を私はしばらくは忘れないだろう(笑)
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