〜 XR-MD110 に CD-RWを再生させよう! 〜

XR-MD110って…ナンデスカ?

2002年12月にSonyに飲み込まれてしまったaiwaという会社を知ってます?
XR-MD110はそのaiwaが販売していたMDコンポです。(当時のaiwa HP
まぁ4年前の製品なんでスペック表を見てもらえば分かるように、CD-RWの再生は対応していません。ちなみに最近のコンポはだいたい対応しているはずです、っていうか最近はDVDまでもが再生出来ちゃうヤツもあるんですね…驚きました(^^;

RWさえ再生できれば何度でも書き換えができるわけで、毎週毎週でてくる好きな曲を1枚に集めることができるわけで、ムダにCDを焼かなくていいわけです。CD-Rだと一回焼いてしまうと後から一曲だけ追加したいと思っても出来ませんからね。

「MD付いてるんだからMD使えばいいじゃん」

ごもっともm(_ _)m …ですが、最近はMDの音が気に入らなくなってきて…。一応、音成分をカットしてデータ量を減らしているわけですから…。

そんなXR-MD110で「RWが再生出来るようにならないかな?」と、また保証害なことをしてみたわけです。



でもいったいどうやるの?

「RW対応化なんてそんな簡単に出来るもんなん?」
私も最近まで素人の手でRW対応化なんて出来る訳がないと思っていました。…が、次のHPを見て考えが変わりました。

DreamCastでCD-RWを読み込めるように改造する

なんと半固定抵抗を弄るだけでRW対応化できるそうです!これなら素人の私でも出来る!



半固定抵抗を探せ!

では、さっそく分解に取りかかりましょう。

まずは外側のネジを外す。

まずは外側のネジを外しましょう。場所によってネジのタイプが違うので注意!
ネジを外したら、背面のネズミ色のカバーを外します。

でかいヒートシンクが現れます。ネジ2本を外す。

でかいヒートシンクが現れます。ここでもネジ2本を外しておきましょう。

さて次は両側面カバーを外しますが、これがまたしんどいです(−−;

ネジ1本外して、赤い矢印の方向へスライドさせる

ネジ1本を外して(画中のは既に外しています)、赤い矢印の方向へスライドさせます…が、コレがまた堅くてなかなか動かすことが出来ません。コツとしては下側を先に少しだけズラして上側へネジるようにすると楽かも(ただしカバー割れの恐怖と闘うことになりますが…)
反対側も同じようにして外します。

ここはネジ1本だけ外す

ここではネジ1本だけ外します。

さぁ、ここからがまたややこしくなってきます。
最終的には『CD+チューナー+フロントパネル』『MD+メイン基盤+電源+その他』の2グループに分裂させるんですが…

説明しずらい…

もっとわかりやすい写真を撮ったと思ったんだけど紛失してしまいました(^^;
黄色く囲った基盤がチューナー部分です。この段階で取り外しておきます。ただし、水色の線を引いたところに黒い配線が走っています。どうもフロントパネル基盤と繋がっているみたいで切り離すことは出来ないです。弄って切らないように作業をしましょう。
赤いラインを境界にして2つに分離させることが出来るんですが、緑で囲った部分でメイン基盤とフロントパネル基盤がコネクタで繋がっています。ここはフロントパネルを持って力を入れて前に引っ張ると抜くことが出来ます、があまり力を入れすぎないように…(^^;

ここのコネクタを外すこと

メイン基盤とCD基盤をつないでいるコネクタが3ヶ所(赤丸・水色丸)あるので抜きます。黄色丸のフィルムケーブルも抜きます。
緑矢印にはチューナーのフィルムケーブルが刺さっていました。


CD基盤を外す

次にCD基盤を外します。
まずネジ4本を外します。そして黄色丸の部分でCD基盤とフロントパネル基盤がコネクタで繋がっているので水色矢印の方向へスライドさせてCD基盤を外します。このときにフィルムケーブルとフラットケーブルがあるので外します。

いよいよピックアップ部品を外す

さぁいよいよピックアップ部品を取り外します。ネジ4本を外し(柄の短いドライバーがあると作業しやすい)モーターがちょっと邪魔ですが取り外します。

ピックアップ部品

これがピックアップ部品本体ですね。
半固定抵抗は…っと

あったよ!半固定抵抗!

ありました!これだね!半固定抵抗っちゅーのは♪コレを調整すればRW対応化できるんやね!



見つけたはいいが…

そう簡単には問屋が卸さないとゆーか、この位置にあるというのはちょっと難儀。なんせ各ケーブルの長さに余裕が無いために、半固定抵抗が調整できるよな状態で仮組みすることが出来ないのよ(泣) 調整するたびに分解するなんて恐ろしく面倒なことはできまへん(−−;
なにか良い方法は無いかと考えていたらあることに気が付きました。

ピックアップ部品

このレンズが動く範囲に空いている穴。この穴は完全に組んだ状態でもCDを入れ替える度に覗くことが出来ます。そしてこの穴からは半固定抵抗が目と鼻の先状態なんです。つーことは何か簡単に半固定抵抗を調整できるような仕掛けをしておけば、完全に組んだ状態で調整できるわけです。



所詮この程度のことしか思いつかないのさ…

そこで我が頭脳をフル稼働さして考案したその仕掛け、

我が煩悩をフル稼働さした結果(笑)

余っていたプラ板を「T」字型に切って、半固定抵抗に突き刺す!
笑うな!(泣)
これで十分調整できるんよ!



調整作業スタート!

なにはともあれ元通りの状態に組み直して、調整作業を開始します。

L字型に曲げたドライバーを使ってます

こーゆーかんじで調整することができまふ。(ボカシは気にしないように)
もし直角の位置のネジを回すことの出来る工具を持っていたならばこれまでの解剖作業はしなくて済みますね(^^;

さて、いざ調整ですが、電源が入っている状態で半固定抵抗を弄っても大丈夫みたいです。RWが読める位置になるまで少しずつ回していきます。
最初はRWを入れても読み込みすらしなかったのに、しばらく回していくとトラックを認識しだしました。

そして左周りに約35度回したところでRWの再生に成功!

…と思ったのも束の間。約46分目あたりを境に読み込み失敗するようです。いくら抵抗を回しても改善せず。どうやらコレが限界みたいですね。

んで、約35度回した状態で市販の音楽CDを再生させようとすると、これまたCDの後半部分を認識できません。終いにはピックアップが移動限界位置に達して変な音を鳴らす始末。こりゃダメですわ。RWとノーマルCD両方を再生できるようには出来ないみたいです。残念(−−;

ちなみに右に回しても意味が無いッス。というかRすらも認識出来なくなります。



けっきょく…?

結論。

「RWを再生することは出来るが、後半トラックは認識できず」

「RWを再生出来るようにすると今度はノーマルCDが認識不良」

…ということで、

「改造することによるメリットはデメリットに喰われる!」



ふぅ〜…
結構面倒な作業だったのに収穫ナシですか…(泣)



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