〜 ビデオカードを冷やすぞ 〜

きっかけ

これまでネット用PCには「Matrox Mystique PCI 4MB」というビデオカードを挿していました。かなり古いヤツで3D性能はヘボヘボ、だけど2D性能はまだまだ現役♪といった感じのカードで、ネット用としては十分でした。 …が、動画の再生が重いんです。詳しくは知りませんがDirectDraw関係がおかしいみたい。動画を再生中に[PrintScreen]で画面をキャプチャすると動画の画面もキャプチャ出来てるんです(普通は動画の再生画面はキャプチャできずに真っ黒になっているハズ)。 ドライバの問題かと思いオフィシャルHPから最新ドライバをダウンロードしてインストしても変化無し。 やはり古いと駄目みたい(ノ_・。) クスン

そんなわけで買い換え決定。



選択肢が少ない!

いざ買おうとしたものの、条件にあう製品が少ない!

価格
安いのに越したことはないわな。 まぁ貧乏暇無しってこった(泣)
PCIタイプ
AGPスロットが無いマザボなので…
性能
ゲームしないんで3D性能はどうでもいいデス。画質だけは最高の物を! 以前マザボのオンボードの画質を見てしまったから…。
ファンレス
ビデオカードに搭載されるファンってのは五月蠅い。静音マシンを志しているのでそんなモンは(゚听)イラネ。 ちなみにMystiqueはファンレスどころかヒートシンクレス(笑) 性能低いわけだね(^^;
LowProfile
将来、省スペースマシン化を計るときに備えて。ビデオデッキに詰め込みたいなんて思っていたり…
Matrox系以外
正直、Matroxには飽きた(←メインPCもMatrox)


ネットオークションで探していて見つけた上記の条件をクリアするのはコレ↓

Canopus SPECTRA Light T32 PCI
無断拝借(;^ω^A


昔から画質には定評があるカノープス製品。さすがに製造販売終了の品だけあって3D性能には期待出来ませんが関係ナッシング! 2Dさえ良けりゃイイのよ!
ホイ入札♪ホレ落札♪ほな入金♪ホラサッと品到着♪さっそく取り付け♪ウリャサッと運転テスト〜♪おっけー問題無しぃ♪ …なんてことをやっている途中でこのビデオチップはどのくらいの熱を発するのかが知りたくなって真っ黒なヒートシンクに指で触れてみる。

ピトッ(触れる音)(間髪入れずに)「ゥアッチッ!」

ううむ、1秒すら触ってられません(汗) 最近のビデオカードはこんなにも発熱するものなの? ちょいと衝撃を受ける自分。ネット用PCということで24時間運転する可能性もあることを考えるとこんなちっぽけなヒートシンクでは心許ない。



だったらデカイのを取り付けるのよ!

ファンを増設してヒートシンクに風を当てるという方法もありますが、騒音元を増やすだけなので却下。やはりここはデカいヒートシンクに付け替えるのが良策でしょう。押し入れに丁度良いのが転がってるんですよ。

Zalman CNPS3100
重いよ〜
サイズ Length 95〜110mm
Width 52mm
Height 65mm
重量 296g
フィン枚数 50枚

一時期話題になった扇形ヒートシンクです。メインPC用にと購入したんですが別のシンクを付けることになって余らせていたんです。 今回はコレをビデオカードに取り付けてしまおうと思います。これだけデカけりゃ放熱効果もバツグンでしょ♪  てか、ネットPCのCPUにはコレの型落ち番CNPS3000が付けられています。 CPUよりもデカいヒートシンクをビデオカードが付けている、おもしろいじゃないですか(^^)

右の黒いのが元々のシンク



どないして固定すんねん?

さてさて取り付けるとは言ったものの、問題は取り付け方法。 元々のヒートシンクは2箇所の穴にバネピンを突き刺して固定するタイプ。 もちろんCNPS3100にそんな穴があるわけがない。なんらかの固定具を自作し何らかの方法で固定する必要がありますね。  最終手段として熱伝導接着剤でくっつけてしまう、という方法もあるけど今後の事を考えると可能な限り避けたい。取り外せなくなっちゃうからね(^^;

そこで目を付けたのがCNPS3100の底部側面にある長方形の穴。

コレコレ。この穴

この穴を利用した固定具の設計図が考え浮かびました。

まず厚さ0.5mmのアルミ板を取り出し、9mmx20mmな板を十数枚作ります。それぞれを張り合わせ、L字型にネジ止めします。 そしたらバネピンを通す穴を空け、最後にヤスリで磨いて完成。
(簡素な説明文で申し訳。詳しく説明しても意味無いと思われますので…)

↓コレが出来上がった固定具
磨いて磨いて鏡面にしてやろうかとも思ったけど面倒なのでヤメ(笑)

↑をCNPS3100に差し込むと↓みたいになります。

分かるかな?分かるよね?分かってくれっ!

両側に固定具を差し込み、ビデオカードに取り付けます。もちろんシンク底面にはシリコングリスを塗りますよ。
力を入れてバネピンを差し込みます。ちょっと固定具が曲がったような気もしますが、気のせいにしておきましょう(^^;

無事に装着できました♪
無事装着できました♪

わはは、やっぱデカいやね & 重いよ(^^; でもよく冷えそう♪ さっそくPCに装着しようっと♪



シロウトニハオススメデキナイ・・・

使用者を選びます(笑)

マザーボードはMicroATXタイプです。見て分かるように他のスロットは使用出来ません。LANやSOUNDはオンボードに頼っています。まぁネット専用ですから…

さて、放熱効果はいかほどか? 3Dベンチマークソフトを走らせている最中に指で触ってみます。

「・・・ぬるい。」

どうやら大成功♪全然熱くありません♪ …が、やはり他人にはお勧めできない改造ですね(^^; 使用者・用途を選ぶ上に保証もクソもありませんから。
分かっているかと思いますが、こんなことして万が一故障してもCanopusのサポートは受けられません。 それどころか下手するとマザーボードまで逝く可能性も…((((゜Д゜;))))ガタガタ

まぁ奇抜な物がお好きな人はお試しあれ(笑)



あとがき

アルミ板は持っていると、時に非常に役立ちます。
今回使用したアルミ板(200mmx300mm 0.5mm厚)は200円程度で売っています(ホームセンターよりも電子部品を売っている店の方が安いと思う)。 このぐらいの厚みであればカッターだけで十分加工できます。
あとは電動ドリル。この2つさえあればファンの固定具やスリムCD-ROMドライブの固定などなど、いろんなことに活用できますよ♪
パンチアルミ板も売っていれば買っておきましょう♪


最後に決まり文句をば…

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