〜 レビュー 11.お弁当箱内部構造再構築 パート2〜

これで最後…

さてさて、前回は散々な結果に終わった”お弁当箱内部構造再構築計画”。
このままでは精神衛生上よろしくない。

ってことで懲りもせず再度挑戦と相成りました。



ちょっとお勉強

今回は内部構造を考える前にちょこっと遮音・吸音などに関して勉強しようと思います。
まぁ勉強とは言ってもネットで調べるダケなんですが…

googleで”遮音””吸音”などのキーワードで検索すると、PC関係のみならず、AV関係・建築関係などからの情報がてんこもり。
そんななかで注目した情報

遮音
壁やカバーで音を遮る方法です。音を吸収するのではなく反射します。
基本的に重いものほど遮音性能が高くなりますが、隙間があったら効果は大きく低下します。
(例)  コンクリート壁、石膏ボード、遮音シートなど

吸音
音を吸収して低減します。
一般に多孔質(細かな孔や網目状のもの)のものが使われ、遮音性能はほとんどありません。
スタジオ、ホール、音楽室、オーディオルームなどの残響を整える調音に使用されます。
(例)  グラスウール、ロックウール、綿、スポンジ(ウレタンフォーム)など

1.防音対策の基本  優れた遮音材を用い、隙間を作らない

<面を重くする>
面の質量を大きくすればするほど遮音量が増加し、質量が2倍になるごとに約5dbの増加となります。
但し単一の材料のみを厚くするには限度があるために、さらに大きな遮音量を得る方法として中空二重壁が有効です。
一般的には中空層にグラスウール、ロックウール等の吸音材を入れ、両側に遮音材を使用します。

・中空壁にグラウウールやロックウール等の繊維系吸音材(抵抗性の大きい材)を入れると、
 空気層のバネ現象を弱め、ほぼ全音域で透過損失が上昇し、遮音性がよくなる。

なるほどなるほど。
要するにスポンジを何か遮音性のある物でサンドイッチすれば良い、と。



物資調達

今回は100円ショップではありません(笑)
結構でかいホームセンターに行ってきました。

・20cm x 20cm t20 のスポンジゴム ¥350
・30cm x 30cm t5 のスポンジゴム ¥180
・20cm x 20cm t1 のゴムシート ¥130
・30cm x 30cm t3 のゴムシート ¥400
・10cm x 30cm t40 のメラニンフォーム ¥178

以上の5点を購入。
遮音材としてゴムシートを選択。”加工しやすい”、”適度なサイズ”ということで。「石膏板が良い」とありましたがバカでかいサイズしかなかったので却下。加工もめんどくさそうだしね〜。
吸音材にはスポンジゴムを選択。この時の段階では大まかな設計図しか考えてなかったので、念のためt20・t5サイズを購入。
そして洗剤のいらないスポンジことメラニンフォーム。

お得?

100円ショップのは 6.4cm x 15.5cm t4 でした。とゆうことはホームセンターで購入したほうが「お得」ってことですね。サイズがデカイので加工の選択幅も広がりますし。
今回、メラニンフォームはゴムスポンジのサポート的な役割で使おうと考えてます。



組み立て開始!

先にShadeで設計図を書いて(CADなどは使ったことがない)、材料をスパッスパッと切ってパーツできあがり。

やけに部品数が多い(汗)

やけに部品数が多いですね(^^;


<工程−01>

まず両側隅にゴムシート(t3)を置きます。
<工程−02>

前後にもゴムシート(t3)を置きます。
<工程−03>

側面に配置するパーツです。
片側だけで5枚あります。
<工程−04>

ゴムシート(t3)
スポンジゴム(t5)
メラニンフォーム(t4)
スポンジゴム(t5)
ゴムシート(t3)
とゆう構成になります。
加工がしやすく厚みの調整が利くメラニンフォームでHDDに対する圧力を調整します。
<工程−05>

分かりづらいと思いますが、先ほどのパーツのウチ側面にとりあえずゴムシート(t5)1枚だけはめ込みます。
残りの4枚は後で。
<工程−06>

フロントパネル側のパーツです。
ゴムシート(t3)
スポンジゴム(t5)
ゴムシート(t3)
となってます。
<工程−07>

こうなるんですね。
<工程−08>

コネクタ側のパーツです。
ゴムシート(t3)
スポンジゴム(t5)
スポンジゴム(t5)
ゴムシート(t3)
となってます。
t10がなかったのでt5の2枚重ね、とゆーこと。
<工程−09>

こうなります。
<工程−10>

余っていたアルミ板(t0.5)をコの字に曲げた物です。 HDDの出し入れの際にコネクタ側のゴムシートなどがズレるのを防止する役割を果たします。
<工程−11>

このようにカッチリはめ込みます。
<工程−12>

先ほど残しておいた側面の4枚をはめ込みます。
<工程−13>

銅板をはめ込みます。
写真撮るのを失念しましたが先に熱伝導シートを張ってますです。
<工程−14>

HDDの出し入れの際にアルミ板が無いとゴムシートが一緒に動いて面倒だったんですよ。
アルミ板のおかげでスムーズな出し入れが可能になりました。
<工程−15>

HDDが入ったの図。
<工程−16>

隙間が空かないように切ったスポンジゴム(t5)をかぶせます。
<工程−17>

さらにゴムシート(t3)で全体を覆います。
<工程−17>

今回は再びL字型フタを使用します。
コネクタの抜き差しが出来なくなるのが残念ですが…
前回のL字型フタを使用した時は貼り付けたスポンジがかなり柔らかく、低密度だったため消音効果が少なかったと思われるので今回はメラニンフォームを貼り付けました。


完成写真も失念してしまったのでありません(汗)



お弁当箱ukkili版 Ver2 完成!果たしてその性能はいかに!?

今回はちょっと測定方法が異なっていますので今までの測定結果との比較は出来ません。

結果発表!

SMART DRIVE WAVEファイルを再生
お弁当箱(改) WAVEファイルを再生


@の地点はお弁当箱の負けですね。おそらく全体的にゴムシートを使用したのでスポンジゴムの厚みが減ってしまったためと思われます。
Aの地点はお弁当箱の勝利です♪ ゴムシートによる遮音効果が出たのかな?

WAVEファイルを聞き比べてもらえれば分かると思いますが、低音域でお弁当箱は負けていますが、この周波数帯だと耳を近づけないと分からないんじゃないでしょうか?
実際、私の耳で聞いた感じではお弁当箱のほうが静かに感じました。

各自2回測定しましたが同じような結果が出ました。



感想

満足です(^^)
これでSMART DRIVEに並べましたね♪


ページが長くなったので今回はここまで。
次回はチップICの冷却に重点を置いた改良をしていきます。



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