〜 レビュー 12.お弁当箱内部構造再構築 パート3〜

チップの冷却

前回ので静音に関してはほとんど満足しましたが、まだ高発熱HDDを入れるには気が引けるところ。
そこで今回は、冷却に関しての改造を行います。

ちなみに今回行う改造は、以前、静音BOX氏が間違ったサイズの銅板が届いたときにどうするかお悩みになっていたときにukkiliが提案した案でもあります。



チップの熱をフタに移動させる、ちゅ〜ことやね

<工程−01>

薔薇2の基板面です。
<工程−02>

チップ3個にシリコングリスを塗ります。ちょっと厚めに。

ちなみに、以前フタ側に付けていたネジ穴部分のゴムシートは本体側に付けることにしました。買ってきたゴムシート(t1)を縁のサイズに合わせて切ってポンチで穴を空け、両面テープで固定しました。
<工程−03>

スポンジゴム(t5)とゴムシート(t3)に高熱チップ上にくる位置に穴を空けます。
<工程−04>

覚えてますか?レビューNo.02の工程-05で言いましたよね?
「余った銅板はまだまだ使い道がある」
この銅板を使います。

底面が各チップと同じ面積になるように細長く切った銅板をM字型に折り曲げます。
ようするに銅板のバネを作るんですね。黒いのはスポンジゴムです。バネ効果を補助するために挟み込んでいます。
同じような銅板バネを3つ作ります。
<工程−05>

作った銅板バネをチップ上に乗せてシリコングリスが馴染むように「グリグリ」します。

他の2箇所のチップはサイズが小さすぎて銅板バネが作れませんでした。後日、別の策を講じます。
<工程−06>

銅板バネの天部にもシリコングリスを厚めに塗ります。ヌリヌリ

これでフタを閉めればチップの熱が銅板バネを伝わってフタに移動する…ハズ。そりゃ全熱が全部移動するわけがないとは思いますがね。少しは伝わるハズ…。
<工程−07>

L字型フタを閉めようとした時に重大な過ちに気が付きました。
スマートケーブルの束部分がL字部分に当たって閉めれません(汗)
そういえば今までの騒音測定などの時はフラットケーブルを差していたから… マジでヤバイ。今の今までこんなことに気が付かなかったとは…
力業で強引に閉めようとしても無理でした(滝汗)

しかたがないので今回は平べったいフタを使用することにします。静音性能が少し落ちることになりますが薔薇2は静かなので問題ナッシング。



銅板バネの効果は?

PC起動直後のDTemp値からして違います。
改造前、起動直後は20℃後半が当たり前だったのに、10℃後半からスタートし始めました(驚)
その後、3時間ほどデフラグやらファイルコピーなどのアクセス負荷をかけまくったにも関わらず、DTemp値は46℃が最高でした。しかも負荷をかけ終わるとスグに温度が下がります。以前はデフラグ30分で50℃オーバー、負荷をかけ終わってもしばらくは50℃付近を彷徨っていました。
以前測定したときの室温は15℃、今回測定したときは春も近づき暖かくなって20℃でしたのでそれも考えると結構な冷却が出来ていると言えますね。

いやぁ、大成功ですね(^^)
銅板をもうちょっと厚めにして(あまり厚いとバネにならないと思いますが)、平面をしっかり出せばもっと効果があるかもしれませんね。(今回は私の作業下手により銅板の平面がチト出なかった。)



[ BACK ]  [ NEXT ]